新基準

先月、人間ドック学会から血中コレステロールに関して新しい基準が発表された。今までの基準値はいったい何だったのという値だ。私はこの数年健康診断でLDL-Cが高いと指摘されていたが、新しい基準だと範囲内ということになる。日本の基準値が非常にきついことは以前から指摘されてはいたが・・・。私は前に血液検査会社に勤めていて、現在主流になっているLDL-C の検査方法には問題があることを知っているので、全く心配していなかったので、医者からスタチンをすすめられていたが、飲んでいなかった。

1972年に Friedewaldらによって、 LDL-C値を求めることができる計算式が報告されました。この計算式は、TCから HDL-Cと TG/5を差し引くことによって LDL-Cを求めます。
これまではLDL-Cは 
総コレストロール数値-善玉コレステロール数値-(中性脂肪数値/5)=悪玉コレステロール数値
すなわち T-CHO - HDL-C - TG/5  = LDL-C  

ということは検査日の前日夜絶食期間を長くして翌朝検査を受ければ、T-CHO,HDL-Cが同じであればTG値が下がるので、LDL-Cも上がる。

正確性を期待するなLDL-CHOは超遠心法などで測定すべきだが、自動化がむずかしいので健康診断等では、上記の計算法でもとめるケースが多かったが、T-CHOに臨床的意義がないとされてきたので、最近ではLDL-Cは直接法と呼ばれる自動分析が可能な方法で測定されているが、測定精度にかなり問題があると言われている。検査試薬メーカー間の標準化が進んでいず、また測定法の差により30,40mg/dl程度の差がみられることもよくあると言われている。
このLDL-Cのこれまでの基準値で、スタチンを処方される中年以降の世代の割合は50%とも言われている。日本人は先進国でもっとも肥満度が低い国なのにこの率はやはりおかしい。何か医師会の経済的な意図を感じる。国民総クスリ漬けにしているような・・・?

人間ドック学会の今回の基準値見直しが医師会や国に潰されないことを願う。